「保険って、こういうときどうすればいいの?」
プルデンシャル生命の社長が辞任し、社員100人以上による総額31億円の詐取が明らかになったことで、契約者の間には不安が広がっています。
「このまま保険を続けて大丈夫なのか」「解約した方がいいのか」――。
この記事では、ニュースの背景と会社の状況を整理しつつ、判断の軸をわかりやすくご紹介します。
一時的な動揺ではなく、冷静に“自分にとっての最適な選択”ができるよう、一緒に見ていきましょう。

社員100人が31億円詐取の衝撃

報道によると、プルデンシャル生命保険の社員や元社員、あわせて100人以上が不適切な金銭の受け取りなどを行い、総額で約31億円を詐取していたと発表されました。

この問題により、現社長が責任を取って辞任する方針を示しています。

ここで多くの契約者が感じるのは、

「不正行為がこれだけ多いって、大丈夫なの?」

「社長が辞めるほどの問題って、経営に影響あるのでは?」

という不安でしょう。

しかし、まず抑えておきたいのは、今回の辞任や不祥事が「経営破綻の兆し」を意味しているわけではないという点です。

社長辞任=会社が危ないわけではない

プルデンシャル生命は、アメリカに本社を置く外資系大手の生命保険会社。長年にわたって日本国内でも営業を続けており、財務的にも一定の安定性を保っています。

今回の社長辞任は、あくまで社内で起きた不正行為への**「経営責任を明確にする」ための対応**です。

報道を整理すると:

社内調査で不正行為を把握し、公表

顧客被害は500人規模、金額は31億円にのぼる

責任者である社長が辞任を表明

金融庁からの重大な業務停止命令などは出ていない(2026年1月時点)

という状況です。

むしろ、問題発覚後にすぐに調査・発表・社長辞任というプロセスを踏んだことで、**「ガバナンス(内部統制)が機能している」**と見ることもできます。

なぜ「解約すべきか」と悩むのか

保険というのは、「いざというときのための安心」を買う金融商品。
だからこそ、会社に不祥事や社長交代といった話が出ると、

「この会社を信じていていいのか?」

「もし潰れたら、保険金は出ないのでは?」

と感じてしまうのは当然です。

とくに、プルデンシャルのように担当者制が強く、信頼関係ベースで営業している会社では、「あの担当者は本当に大丈夫?」という疑念にもつながりやすい。

こうした不安感は、契約者の“直感”として正しいのですが、行動に移す前に冷静に確認したいポイントがあります。

保険契約者が確認すべき3つの視点

① 現在の保障が自分にとって必要か

保険は「継続してこそ意味がある」商品です。
途中で解約すると、病気・死亡・入院などの保障がなくなるだけでなく、返戻金が減ることも。

今の生活や家族構成をふまえて、今の保障内容が必要かどうかを一度整理してみましょう。

② 財務状況に明らかな危機はあるか

現時点では、プルデンシャル生命が財務的に傾いているという情報は出ていません。

・自己資本比率
・保険料支払い余力(ソルベンシー・マージン比率)
・信用格付け(S&PやMoody’sなど)

などの指標を確認すれば、会社としての安定性がわかります。

③ 不正への会社の対応姿勢を見極める

不正行為を起こしたことは重大ですが、その後の対応が重要です。
今回、会社は公表・調査・責任明確化(社長辞任)というステップを踏んでおり、“隠蔽体質”ではなく、表に出す方向を取っていることが見て取れます。

「どうしても不安」な人の選択肢

それでも「このまま契約を続けるのは不安」と感じるなら、以下の方法で判断の精度を上げることができます。

✔ 担当者に契約内容を改めて説明してもらう

保障内容・解約時のリスク・保障の継続メリットなどを聞き、自分の中での“納得感”を高めましょう。

✔ セカンドオピニオンを取る

他社の保険商品と比較し、「今の契約の強み・弱み」が見えてくると、続けるかどうかの判断材料になります。

✔ 専門家に相談する

ファイナンシャルプランナーなどに相談すれば、「自分にとって今どんな保障が必要か」を中立的な視点で整理できます。

ドル建て終身保険・払込済でも不安な人へ(追記)

今回の報道を受けて、「親がプルデンシャルの米ドル建て終身保険(10年払込済)に加入しているが、不安で解約も考えている」という声を多く見かけます。

特に心配されるのが「もし会社が破綻したら、保険金や積立金はどうなるのか?」という点です。

これに関しては、明確な制度があります。

日本の生命保険には倒産時の補償制度があります

万が一、保険会社が経営破綻した場合でも、契約が完全に消失してしまうわけではありません。
日本国内で営業している保険会社(外資系を含む)は、**「生命保険契約者保護機構」**に加入しており、以下のような保護措置が講じられます。

「保険会社が破綻した場合、その契約の継続性を保つため、他の保険会社に契約を移転したり、補償対象として保護機構が支援を行う制度があります。契約の一部については減額される可能性もありますが、一定の保障が確保されます」

出典:生命保険文化センター・公式Q&A

この制度により、保険契約は基本的に「消滅する」のではなく、「別会社に引き継がれる」などして保護される仕組みとなっています。

「ドル建て」「払込済み」の場合はどう考えるべきか?

ドル建て終身保険のように、すでに払込が完了していて現在は運用・保障フェーズに入っている契約であれば、焦って解約することで以下のリスクが生じます:

解約返戻金が少なくなる(とくに為替の影響を受けやすい)

一度解約すると、再契約の際に年齢や健康状態の条件が厳しくなる

不安なお気持ちは非常によくわかりますが、保障内容・運用状況を整理した上で判断することが大切です。

判断に役立つアクション

  • 契約内容の再確認(担当者・保険会社への相談)
  • 他社との比較(同じ保障を再取得するとしたら?)
  • ファイナンシャルプランナーなど専門家の意見を聞く

不安なニュースに直面したときほど、「今の自分の立ち位置」を正しく知ることが、冷静な判断の第一歩になります。




慌てて解約する必要はない

今回のプルデンシャル生命の社長辞任は、社員による31億円の詐取という重大な不正への責任を取る形で行われました。
ただし、それが即「会社が潰れる」「保険金が出ない」といった事態に直結しているわけではありません。

むしろ、「問題を隠さず処理する会社かどうか」を見極める好機でもあります。

今できることを整理すると

  • 今の保障が必要かを冷静に見直す
  • 財務状況や信用情報を確認する
  • 専門家や担当者と話して納得感を得る

この3つのステップを踏むことで、「不安でなんとなく解約」という後悔を防げます。

焦らず、でも慎重に。

“自分にとっての最善”を見極めるために、必要な情報と判断軸を持っておくことが大切です。

ABOUT ME
猫も毛づくろい
1976年生まれ、同い年の夫、長男(16歳)、次男(10歳)との4人家族。 長年勤めた会社を退職し、就活&専業主婦。 日々気になったことを書いてます